후리가나로 읽는 일본 고전
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おしげ
お繁
山本 周五郎
山本 周五郎의 お繁(おしげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,857자 · 14화면
――頬ぺたや腕に彼女の歯形の痕のある子供は二人や三人ではなかった。
これが、村人たちから病菌のように嫌われているお繁である。
髪毛はひと掴みの藁屑のようにもつれているし、頸すじや手足には垢がよれている、着物はいつ仕立てたとも見当のつかぬ古さで、継いだところも継がぬところもすっかり綻び、ひき裂け、縞目もさだかに分らぬほど汚れている。
しかし、そんな見苦しい状をしているにもかかわらず、その体はいま内部から伸びあがりつつあるものを現しはじめているのだ。
まだ子供らしい腰つきにもどこやらまるみがつき、平たい胸にもこっちりとした二つのふくらみが見える、うるみを増した眸子は絶えず何かをさぐりだそうとするようにかっかと輝き、うすい唇は――血の気こそなかったけれど――いつも湿りけをおびている、あるときは牝鹿のように歩きまわっているが、あるときはぐったりと草地に座って、けだるそうに、ひどく物憂げに手足を投出したりする――。かすかに、ごくかすかに、いのちの囁きが彼女の眠りをよび覚ましつつあるのだ。
「ああ行くべえ」
お繁がふいに云った、「釣れもしねえに、見てたってつまんねえ」