후리가나로 읽는 일본 고전
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おみつかんざし
お美津簪
山本 周五郎
山本 周五郎의 お美津簪(おみつかんざし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,158자 · 26화면
然し正吉はそう云うことをもう少し待った方がよかったのである、――運命の操る糸は眼にこそ見えね、因果の律は不思議なほど緊密に巡って来る。その夜の最後の事件は、それから四半刻も経たぬうちに起った。
亭主に頼んで雑炊を拵えて貰っていると、土間の横手の油障子が手荒く明いて、どかどかと入って来た人の気配。
「――奥を借りるぜ」
と云うのを見た亭主が、
「あ! いけねえ、裏から……」
慌てて手を振る様子に、正吉がひょいと振返って見ると、無頼者態の男が三人、――ひとりの娘を手取り足取り奥へ担ぎ込もうとするところだった。――正吉は咄嗟にこの居酒屋の素性を覚った、亭主の様子が尋常でないと思った筈、ひと皮剥けば、こんな荒仕事の地獄宿なのだ。
「助けて、助けてーッ」
ひらき戸から奥へ消える時、店にいる正吉をみつけたかして娘が帛を裂くように叫んだ。――正吉は亭主の方へ振返った、亭主はそ知らぬ顔で小鍋の下を煽いでいる、正吉はすっと立って行った。
「何処へ行くんだ!」
喚く声に、振向いて見ると亭主が、右手に刺身庖丁を持って突っ立っていた。――正吉はにやりと笑いながら、土間に落ちていた花簪をひょいと拾って、