후리가나로 읽는 일본 고전
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ざんげのとう
ざんげの塔
夢野 久作
夢野 久作의 ざんげの塔(ざんげのとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,254자 · 5화면
私はその数をチャンと記憶して遺恨骨髄に徹していた。
そのうちに私のニッケル側が壊れたから、これ幸いとその時計を持って上京して、おやじに新しいのを買ってくれといったら、おやじは仔細らしく私のニッケル側をゆすぶって見たあげくケロリとして、
「使えるだけ修繕して使え」
と言って知り合いの時計屋を教えた。私は煮えくりかえる程腹がたって、どうしてくれようかと思い思いその時計屋に行ったら、見知り越しの番頭が出て来て、
「いらっしゃいまし。旦那様のお時計はもう出来ております。玉が一つ割れておりましたので……お届けしようと存じておりましたところで……」
と言ううちに大きなマホガニーの箱をだした。開いて見ると、おやじが虎の子のようにしているプラチナの時計で、太い鎖と虫眼鏡までついている。
私はそれを持って九州へ逃げた。関門海峡を渡る時に、腹の中で赤い舌をペロリと出した。ところが福岡の棲家へ帰ると電報が来ている。
「プラチナトケイ。ケイサツモンダイニナリ。トリシラベウケタ。キサマニソウイナシトワカル。シキュウヘンソウシ。ソノムネデンウテ」
私は青くなって、時計を貴重品扱いで返送した。