후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しいたげられたてんさい
しいたげられた天才
小川 未明
小川 未明의 しいたげられた天才(しいたげられたてんさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,087자 · 9화면
いつも店頭へ人の立たぬことはなく、ことに夕暮れどきなど、往来まであふれていました。
秀吉は、いった日から流行歌の楽譜や、歌手の名まえを覚えるのに一苦労でした。制帽をかぶった二、三人の学生が、店の前に立って、話をしていました。
「Hは天才だね。なにをうたってもうまいじゃないか。」
「わけても、エレジーものはね。」
「あれで、美しいと申し分ないがな。」
「いや、目に魅力があるよ。」
「よせやい。顔だって、声だって、Kが一番さ。」
学生たちは、いわゆる芸術家を、芸者かなどのように、品定めしているのでした。秀吉はびっくりしたというより、あてがちがって、別の世界へ飛びこんだごとく、後悔が先に立ち、とまどいしてしまいました。
あわれな彼は、ひそかに、KとHの、若い映画女優の写真を見くらべたり、また、派手な洋服姿をした人気作曲家の写真などを取り上げて、
「ああ、これが、ほんとうの芸術家というものなのか。」と、いままでの、自分の愚かさを恥じながら、茫然と見つめていました。
そう考えると、先生の言葉が、いまさらのごとく頭に浮かんだりして、なんのために、自分は、こんなところへきたのだろうかと、いくたびとなく後悔されました。