후리가나로 읽는 일본 고전
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それから
それから
夏目 漱石의 それから을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,794자 · 347화면
けれどもその兄に対してもやはり信仰は有ち得なかった。嫂は実意のある女であった。然し嫂は、直接生活の難関に当らないだけ、それだけ兄よりも近付き易いのだと考えていた。
代助は平生から、この位に世の中を打遣っていた。だから、非常な神経質であるにも拘わらず、不安の念に襲われる事は少なかった。そうして、自分でもそれを自覚していた。それが、どう云う具合か急に揺き出した。代助はこれを生理上の変化から起るのだろうと察した。そこである人が北海道から採って来たと云ってくれた鈴蘭の束を解いて、それを悉く水の中に浸して、その下に寐たのである。
一時間の後、代助は大きな黒い眼を開いた。その眼は、しばらくの間一つ所に留まって全く動かなかった。手も足も寐ていた時の姿勢を少しも崩さずに、まるで死人のそれの様であった。その時一匹の黒い蟻が、ネルの襟を伝わって、代助の咽喉に落ちた。代助はすぐ右の手を動かして咽喉を抑えた。そうして、額に皺を寄せて、指の股に挟んだ小さな動物を、鼻の上まで持って来て眺めた。その時蟻はもう死んでいた。代助は人指指の先に着いた黒いものを、親指の爪で向うへ弾いた。