일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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それから

それから

夏目 漱石

夏目 漱石의 それから을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,794자 · 347화면

아오조라 문고

寺尾は何時もの様に、血眼になって、何か探していた。代助はその様子を見て、例の如く皮肉で持ち切る気にもなれなかった。翻訳だろうが焼き直しだろうが、生きているうちは何処までも遣る覚悟だから、寺尾の方がまだ自分より社会の児らしく見えた。自分がもし失脚して、彼と同様の地位に置かれたら、果してどの位の仕事に堪えるだろうと思うと、代助は自分に対して気の毒になった。そうして、自分が遠からず、彼よりも甚く失脚するのは、殆んど未発の事実の如く確だと諦めていたから、彼は侮蔑の眼を以て寺尾を迎える訳には行かなかった。

寺尾は、この間の翻訳を漸くの事で月末までに片付けたら、本屋の方で、都合が悪いから秋まで出版を見合わせると云い出したので、すぐ労力を金に換算する事が出来ずに、困った結果遣って来たのであった。では書肆と契約なしに手を着けたのかと聞くと、全くそうでもないらしい。と云って、本屋の方がまるで約束を無視した様にも云わない。要するに曖昧であった。ただ困っている事だけは事実らしかった。けれどもこう云う手違に慣れ抜いた寺尾は、別に徳義問題として誰にも不満を抱いている様にも見えなかった。