후리가나로 읽는 일본 고전
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たずねびと
たずねびと
太宰 治의 たずねびと을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,132자 · 14화면
その朝、上野駅で汽車に乗る時にも、この子の眼がなかなか開かなかったので、私が指で無理にあけたら、血がたらたら出ました。
つまり私たちの一行は、汚いシャツに色のさめた紺の木綿のズボン、それにゲエトルをだらしなく巻きつけ、地下足袋、蓬髪無帽という姿の父親と、それから、髪は乱れて顔のあちこちに煤がついて、粗末極まるモンペをはいて胸をはだけている母親と、それから眼病の女の子と、それから痩せこけて泣き叫ぶ男の子という、まさしく乞食の家族に違いなかったわけです。
下の男の子が、いつまでも、ひいひい泣きつづけ、その口に妻が乳房を押しつけても、ちっとも乳が出ないのを知っているので顔をそむけ、のけぞっていよいよ烈しく泣きわめきます。近くに立っていたやはり子持ちの女のひとが見かねたらしく、
「お乳が出ないのですか?」
と妻に話掛けて来ました。
「ちょっと、あたしに抱かせて下さい。あたしはまた、乳がありあまって。」
妻は泣き叫ぶ子を、そのおかみさんに手渡しました。そのおかみさんの乳房からは乳がよく出ると見えて、子供はすぐに泣きやみました。
「まあ、おとなしいお子さんですね。