후리가나로 읽는 일본 고전
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
久生 十蘭의 だいこん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 153,732자 · 303화면
十七世紀のフェレンツェやナポリ公国のお抱え歴史家は、君主に都合の悪い事件は眠っているうちにすんでしまったので知らないことにしている。スタンダールは“カストロの尼僧院長”の序文で、曲筆の価値がこれ以上認められた時代も、これ以上金になった時代も嘗つてなかったと書いているが、あたしはそんな無邪気な言いのがれをしているのではない。おはずかしい話だけど、例のとおりいつの間にか眠ってしまったのだとみえ、おチビさんに揺りおこされて眼をあいたら晴れ晴れと朝になっていた。
「だいこん、起きなさい。もう帰るのよ」
なにをいっているのかわからない。あたしたち降伏主義者は、どうしたって助からない屠殺の場へ追いこまれ、平和主義者の特攻隊として、自殺自決が責任を解除する伝統精神の最後の花を咲かせるはずだった。
「帰るって、どこへ帰るの。やられるときは大勢のほうが賑やかでいいってそういったでしょう。じたばたしたってしようがないんだよ、おチビさん」
おチビさんが青い翳のついた顔でぼんやりいった。
「でもね、フォアイエでみなさんお仕度をしていらしてよ。クウ・デタは成功しなかったような話だったわ。