후리가나로 읽는 일본 고전
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 153,732자 · 303화면
さっき先任参謀がいっていた飛行場の警備隊の若いひとたちのことなんだ。
「一〇一兵舎というのはどのへんにあるか知らないかね」
あのへんにあるのがそうだという見当はついているが、そんなことをいったら日本人にたいする裏切りになる。知らないといえば通謀したことになるし、あたしの立場はひどくむずかしいものになった。そのひとたちならゲリラでもなんでもなく、日本人同士の内輪もめで、ただそうして集っているだけだと説明すればいちばん簡単なんだけど、そんなことをいって通じる話でもない。それであたしがいった。
「将校みたいなひともそういっていたけど、そんなひとたちなら、こっちへ来なかった。ここは四代目クラブのクラブ・ハウスなんですけど、調べるなら入って調べてもいいよ」
フレッドさんはあたしの肩越しにクラブ・ハウスのほうを見て、それからいった。
「今日はなにかパァティがあるんだな」
「ええ、そうなの」
フレッドさんは将校のそばへ行ってなにかコソコソ話しだした。四台目のジープの後部座席で誰かこっちを見て笑っている。ハガアスさんだ。ひとのよさそうなハガアスさんの柔和な微笑は、この際、あたしにとっては救いのようなものだった。