후리가나로 읽는 일본 고전
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だまされたむすめとちょうのはなし
だまされた娘とちょうの話
小川 未明
小川 未明의 だまされた娘とちょうの話(だまされたむすめとちょうのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 4,555자 · 9화면
また口入れ屋へいくにしても、髪形がきれいであれば、いっそう、いいところへ世話をしてくれるにちがいないと考えて、かねて、一度入ってみたいと思った、美容院を歩きながらさがしました。
たまたまあった、美容院の扉を押して内へ入ると、室内は、いい香りがただよい、花の乱れるように、美しい娘たちが、あふれるばかり集まっていました。かの女は、顔がぼうっとしたが、だんだん、おちつくと、ひとりひとりの、美しい顔を見たのでありました。そして、心ひそかに、
「さっきまでいた病院と、こことのありさまは、なんというちがいだろう。」と、つぶやかずにいられませんでした。
そのとき、季節はずれの、大きな黒いちょうが、どこから迷いこんだものか、ガラス窓につき当たって、しきりと、出口をさがしていました。
「かわいそうに、花園と思って、香水や、電気にだまされたんだわ。」
かの女は、まだ自分が、ちょうど、そのちょうであることに気がつきませんでした。
思いのほか、電髪に手間どられて、外へ出たときは、いつしか西の方の空が、わずかに淡紅色をして、日が暮れていました。平常、むだづかいをせずにためていた金があるので、これから、宿屋で泊まろうと、すでに顔なじみの口入れ屋へいこうと、その心配はないけれど、さすがに心細く思いました。