후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 ちくま日本文学014 谷崎潤一郎(しゅんきんしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,196자 · 169화면
なのも道理である。が、寒さにいじめつけられて赤くふやけている傷々しいその指にも、日増しに伸びる歳頃の発育の力を抑えきれないものがあって、一種いじらしい美しさが感じられた。
その時、ふと注意を転じると、母家の左の隅の方に古い稲荷の祠のあるのが眼に這入った。津村の足は思わず垣根の中へ進んだ。そしてさっきから庭先で紙を乾していたこの家の主婦らしい二十四五の婦人の前へ寄って行った。
主婦は彼から来意を聞かされても、あまりその理由が唐突なのでしばらく遅疑する様子であったが、証拠の手紙を出して見せると、だんだん納得が行ったらしく、「わたしでは分りませんから、年寄に会って下さい」と、母家の奥にいた六十恰好の老媼を呼んだ。それがあの手紙にある「おりと」―――津村の母の姉に当る婦人だったのである。
この老媼は彼の熱心な質問の前にオドオドしながら、もう消えかかった記憶の糸を手繰り手繰り歯の抜けた口から少しずつ語った。中には全く忘れていて答えられないこと、記憶ちがいと思われること、遠慮して云わないこと、前後矛盾していること、何かもぐもぐと云うには云っても息の洩れる声が聴き取りにくく、いくら問い返しても要領を掴めなかったことなどがたくさんあって、半分以上はこちらが想像で補うより外はなかったが、とにかくそう云う風にしてでも津村が知り得