후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 ちくま日本文学014 谷崎潤一郎(しゅんきんしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,196자 · 169화면
―――私は昆布家の人々に地理を尋ねて、大体こう云う日程を作った。そして津村との再会を約し、彼の成功を祈って出発したのであったが、津村は事によると、自分も柏木のお和佐の家まで出向くような場合があろう、それで私が柏木へ戻って来たら念のためにお和佐の家へ立ち寄って見てくれるように、それはしかじかの所だからと、出がけにそんな話があった。
私の旅はほぼ日程の通りに捗った。聞けばこの頃はあの伯母ヶ峰峠の難路にさえ乗合自動車が通うようになり、紀州の木の本まで歩かずに出られるそうで、私が旅した時分とは誠に隔世の感がある。が、幸い天候にも恵まれ、予想以上に材料も得られて、四日目までは道の嶮しさも苦しさも「なあに」と云う気で押し通してしまったが、ほんとうに参ったのはあの三の公谷へ這入った時であった。もっともあそこへかかる前から「あの谷はえらい処です」とか「へえ、旦那は三の公へいらっしゃるんですか」とか、たびたび人に云われたので、私もあらかじめ覚悟はしていた。それで四日目には少し日程を変更して五色温泉に宿を取り、案内者を一人世話して貰って明くる日の朝早く立った。
路は、大台ヶ原山に源を発する吉野川の流れに沿うて下り、それがもう一本の渓流と合する二の股と云う辺へ来て二つに分れ、一つは真っすぐに入の波へ、一つは右へ折れて、そこからいよいよ