후리가나로 읽는 일본 고전
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つゆのあとさき
つゆのあとさき
永井 荷風
永井 荷風의 つゆのあとさき을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,725자 · 148화면
載籍の整理を依嘱するため適当な日本人をさがして本国へ同行したいという事を語った。
鶴子はどの位学識があればよいのかと問うと、別に専門の学者を望んでいるのではない。譬えば和歌と端唄との区別を知っている位の程度でよいのであるが、学問よりもむしろ日本固有の趣味と鑑識とを具備した人で、かたがた幾分なりと仏蘭西語を知っていれば申分はないのだという。マダムはなお言葉をつづけて、
「半年ぐらいで仕事はすみます。あなたがお一人で遊んでおいででしたら、是非ともお頼みするのですけれど、今ではそんなわけには行きませんから、誰か御存じの方をさがしていただかなければなりません。」
この言葉を聞くと共に、鶴子は食卓を押出さんばかり、殆我を忘れて半身を突き出し、「わたくし、半年や一年ぐらいなら……わたくしのようなものでもお役に立ちますのなら、どんな都合をしても御一緒に参りたいと存じます。」
「あなた。おいでになれますか。」とマダムも驚きと喜びとにその目を見張った。
「一度はどうかして洋行して見たいと思っておりましたから。」と鶴子は一時に湧起る感情を見せまいとして努めて声を沈ませた。