후리가나로 읽는 일본 고전
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とびよなけ
とびよ鳴け
小川 未明
小川 未明의 とびよ鳴け(とびよなけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,471자 · 12화면
また、工場の窓からは青い服の職工さんや白いエプロンの女工さんたちが、顔を出して、ハンカチを振るもの、手を挙げるもの、遠くからこちらまでひびくように、
「万歳! 万歳!」と、叫んでいました。汽車の窓から、兵隊さんたちも、これに応えていました。中には山奥の村からきたものもありました。徳蔵さんのそばにいた兵士は、はじめて、海を見て、
「大きな河だなあ。」と、いって、驚いたそうです。
「海だ、河ではないよ。太平洋なんだ。」
徳蔵さんは、教えました。
「あっ、これが海で、太平洋か。」と、その兵士は、目をまるくして、青い波を見ていました。そのときが、口のききはじめで、徳蔵さんと、この兵士とは、その後たがいになんでも話すように親しくなりました。徳蔵さんは、細長い顔をしていましたが、その兵士は、角張った顔つきをしていました。そして、その兵士には、年老った母親があって、家を出るとき、母親は、つえをつきながら、停車場まで見送って、
「家のことは、心配しなくていいから、お国へよくご奉公するだぞ。」と、いったそうです。兵士は、母親のいったことを思い出して、ときどき、涙ぐんでいました。