일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면

아오조라 문고

が、今日は殆ど一日かかって、午後の四時頃、とうとう司法主任は歓声を上げた。それは、もういままでに何度も何度も手に取って見ていた筈の、事件の当時亜太郎の屍体の側に転がっていた細長い一個の絵具箱であった。

慧眼の司法主任は、ついにこの頑丈な木箱の金具のついた隅の方に、はしなくも一点の針で突いたような血痕を発見したのだ。

主任は、岳陰荘を引挙げながら、勝誇ったように大月へ云った。

「どうやらこれで物的証拠も出来上ったようですな」

弁護士は軽く笑って受け流した。

けれどもやがて一行が引挙げてしまうと、なに思ったのか大月はさっさと二階へ上っていった。そして東室の窓を開けると、手摺に腰掛けて、阿呆のように外の景色に見惚れはじめた。

いつ見ても、晴れた日の樹海の景色は美しい。細かな、柔かな無数の起伏を広々と涯しもなく押し拡げて、彼方には箱根山が、今日もまた狭霧にすっぽりと包まれて、深々と眠っていた。

裏庭の広場からは、薪を割る安吉老人の斧の音が、いつもながら冴え冴えと響きはじめ、やがて静かな宵闇が、あたりの木陰にひたひたと這い寄って来る。浴室の煙突からは、白い煙が立上り、薪割りをしながら湯槽の金剛と交しているらしい安吉老人の話声が、ボソボソと呟くように続く。