후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
峯吉の父親は、死んだ魚のそれのような眼で動きもせずに一つところを見詰めつづけ、母は小頭の腕に捕えられながら、時どき歪んだ笑いを浮べてはゴソゴソと落着がなかった。
係長は四人の真ン中につッ立つと、黙ってグルリと嫌疑者達を見廻した。
「これで峯吉の身内は全部だな」
「はい。あとはアカの他人ばかりで」
小頭の一人が云った。
事務所は幾部屋かに別れていた。係長は小頭へ四人の嫌疑者を一人ずつ連れ込むように命じて、巡査と二人で隣の部屋へ引帰ると、そこのガタ椅子へ腰を降ろして陣取った。
最初に岩太郎が呼び込まれた。
係長は一寸巡査に眼くばせすると、乗出して岩太郎へ向き直った。そしてなにか大きな声で呶鳴りつけようとでも思ってか、息を呑みこむようにしたが、直ぐに気持を変えて、割に優しく口を切った。
「お前は、さっきあれから、妹を抱えて何処へ行った」
「……」
「何処へ行ったか?」
しかし岩太郎は、係長と向合って腰掛けたまま、脹れ面をして牡蠣のように黙っていた。
巡査がまごついて横から口を出した。
「もっとも、何ですよ、この男とあの女は納屋から連れて来たんですがね……」
納屋と云うのは、竪坑を登った坑外の坑夫部落の納屋のことであった。