후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
今度の坑夫塗込事件だけが、始めてそうした恨みを受けそうな唯一の場合であった。そこで係長は、峯吉の塗込めに関して丸山技師を恨んでいそうな人間を全部捕えて、片っ端から調べた揚句、やっといま目的が達せられるかに見えて来ているのであった。しかも工手や監督と一緒に峯吉の塗込めをした丸山技師に対して、烈しい恨みを抱いている筈の四人の嫌疑者達は、この場合嫌疑が晴れたと晴れないとにかかわらず事務所へ押し込まれて、巡査や小頭の見張りの元に調査を進められ、その間からいまここで異様な出来事にぶつかるまで、誰一人抜け出た者はなかったのである。
さて、その出来事と云うのは――峯吉の母親が息子に代って復讐した犯人と定められて、請願巡査に捕えられようとしたその時であった。事務所の表のほうから、落着のない人の気配がしたかと思うと、硝子扉をサッとあけて浅川監督が飛び込んで来た。そして室内の有様などには目もくれず、息をはずませながら係長へ云った。
「工手の古井が、殺されとる」
三
いったい船乗りとか坑夫とかのように、ズバ抜けて荒っぽい仕事をしている人びとの気持の中には、どうかすると常人ではとても想像も出来ない位に小心で、臆病で、取越苦労な一面があるもので、恰度船乗りたちが海に対して変テコな迷信を抱いたり、可笑しな位に海を神秘