후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
で二人共最初の内はそんな恐怖など互いにオクビにも出さない様にしていたんですが、そうした余り気持のよくない事故が度重なるに従って、追々にやり切れなくなって来たんです。そしてとうとう、当時より三年前の或る秋の夜――恰度その夜は冷い時雨がソボソボと降っておりましたがな――H駅の近くの陸橋の下で、気の狂った四十女の肉体を轢潰してしまった時から、「オサ泉」の主張で彼等の間に、ひとつの風変りな自慰が取上げられたんです。と言うのは、つまり被害者の霊に対するささやかな供養の意味で、小さな安物の花環を操縦室の天井へ、七七日の間ブラ下げて疾走ると言う訳なんです。二人は早速それを実行に移しました。
この一寸した催しは、間もなく同じ職場の仲間達の間に俄然いい反響を惹起しました。そして人々は、この髭男の感傷に対して、一様に真面目な好感を抱く様になって来たんです。さあそうなると可笑しなものでしてな、「オサ泉」も助手の杉本も、追々に心から自分達の思い付きが如何にも張合のある有意義な営みの様に思われて来て、その後も相変らず事故の起った度毎に、新しい花環を操縦室の天井へ四十九日間ブラ下げる事を殊勝にも忘れようとはしなかったんです。