일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면

아오조라 문고

墨のような闇の海を何処をなにしにほっつき廻るのか家人が気を揉んで注意をしても一向に聞きいれないとのこと。もっとも私のところへ取りに寄来した薬と云うのが凡て主人の使うもので、それが皆一種の解熱剤であるのを見ても、大分無理な夜更しでもするらしいのは判っていたのだが、それならば私がその折召使に伝言した忠告も、恐らく家人の注意と同じように聞き捨てられたに違いない。可哀想に、年老いた頑なキャプテン深谷氏は、そうして我れと我が命を落すような怪我をしでかしたのではあるまいか。老人がそのような夜更しをするさえ既に危険であるのに、殊にこの辺りの海は夜霧が多く話に聞けば兇悪な大鱶さえも出没すると云う。私は、夫人の慌だしい招きの電話を思い出しながら、きっとこの予感は外れていないように思われるのだった。ともあれ私達は急がねばならない。

やがて私達は石ころの多い代赭色の、美しい岬の坂道にかかった。ちょうど日曜日で久々に訪ねてくれた水産試験所の東屋三郎氏は、折角計画した遠乗りのコースをこのような海岸に変更されて最初のうち少からず鬱いでいたのだが、けれども途々キャプテン深谷氏に関する私の貧弱な説明を聞き、いま又こうして奇妙な岬の深谷邸を眺めるに及んで、はやくも心中にいつもの好奇の病が首を起したのか、いまはもう私の先に立って進みはじめ