후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
僕が一人降りたって、二吋とは隔てが出来ないだろう……キャプテン深谷氏だって、僕と大した違いはない筈だ。従ってそればかしの間隔は、船が漂っている内に、殆んど波に犯されてしまうべきだ。殊にヨットは、人が乗っていたりすると、揺れ易いからね。――さあ今度は、皆んな降りてみて下さい」
で私達は、早速岩の上へ飛び上った。
するとヨットは急に軽く浮き上って、泡の線と吃水線の間には、平均五吋ほどの隔たりが出来てしまった。成る程これでは、小さな浪ぐらいでは、とても全部の泡を消すことなど出来っこない。東屋氏は再び続ける。
「つまり深谷氏の二人の同乗者は、その泡の浮いた粘土質の底の海岸で、深谷氏の屍体を船尾へ繋ぎ、白鮫号をすっかり空にして自分達も降りてしまったわけだ。ところで、この茶褐色の粘り気のある泡は、普通の潮や波の泡ではない。もっと複雑な空気中の、或いは水中の埃その他無数の微粒子によって混成されているのだ。そしてこの種の泡は、広い海面よりも、入江や、彎曲した吹き溜りと云うような岸近い特殊な区域に溜っているものだよ。――ところで、この邸には秤がありますか?」
東屋氏は下男に訊ねた。