후리가나로 읽는 일본 고전
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どこでふえふく
どこで笛吹く
小川 未明
小川 未明의 どこで笛吹く(どこでふえふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,812자 · 12화면
彼が風の音を出そうと思えば、その笛は、さながら風が木々の葉の上を渡るときのさわやかな涼しげな、葉ずれの音が聞こえるように鳴り渡りました。また雨の降る音を出そうと思えば、ちょうど雨が降りだしてきて軒端を打つような音を吹き鳴らしました。また小鳥のなく音をたてようと思えば、こずえにきて節おもしろそうに鳴く小鳥の音を出すことができたのであります。
光治は学校から家に帰ると、じいさんからもらった笛を持って野原へ出たり、また麓の森に入って、あるいは草の上に腰を下ろしたり、あるいは木の根に腰をかけたりし、その笛を吹くのをなによりの楽しみとしたのでありました。彼はこうして笛を吹いていますと、あるときは、くびのまわりの赤い、翼の色の美しい小鳥がどこからか飛んできて、すぐ光治が笛を吹いている頭の上の木の枝に止まって、はじめのうちは、こくびをかしげて熱心に下の方を向いて、笛の音に聞きとれていましたが、しまいには小鳥も、その笛の音につられてさえずりはじめたのでありました。こんなふうに光治は、小鳥まで自分の友だちとすることができたので、もはや一人で遊ぶことをすこしもさびしくは思わなかったのであります。