후리가나로 읽는 일본 고전
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どぶろくげんそう
どぶろく幻想
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 どぶろく幻想(どぶろくげんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,452자 · 21화면
ただ、お互に、一つずつ祕密が出来た。
当時の飲屋のことだから、ヤミの品物を扱うのは止むを得なかった。それから、第三国人は税金を免れることが出来た。それに眼をつけて、地廻りの男がよく飲みに来た。金を払う時よりも、払わない時の方が多かった。店の景気がよくなってくると、土地でも有力な尾高一家の者まで、ちょいちょい顔を見せるようになった。尾高自身も来た。その尾高の強請によって、千代乃は三万円の金を融通してやった。それが彼女の唯一の祕密だったのだ。
「女の祕密なんか、どうせばれるにきまっております。」と周さんは言った。「いや、ばれない前に、自分から白状しますよ。千代乃も自身から進んで、その祕密をわたしに明かしました。」
そこで、周は尾高に向って、元金返済の催促をし、延びるようならば、月五歩の利子を払って貰いたい、と談判した。
「親兄弟の間だって、金を貸せば利子を取ります。誰が無利子で金を貸す者がありますか。今時、月五歩の利子といえば、たいへん安いものです。わたしが尾高さんに月五歩の利子を請求するのが、どうして悪いことがありますか。正当な権利ではありませんか。