일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どらねこかんさつき

どら猫観察記

柳田 国男

柳田 国男의 どら猫観察記(どらねこかんさつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,670자 · 12화면

아오조라 문고

旅行や病気の際には、飼犬を預けて置く下宿屋のようなものもあるが、物入りでもあり且つ心もと無いから、成るだけ旅はせぬようにして居る。

そんなら猫はどうであるかと気をつけて見ると、先ず第一に蓄猫税は無い。それだのに人に飼われて居る数が、著しく犬よりも少ないように思われた。日本でも既に認められる如く、犬は人の家来であるが、猫の方は本当の家畜である。住宅の附属物である。鍵をかけて出入をするようになれば、猫だけを残して家を空けることは困難である。そうして鼠を駆除するには他にも方法が新たに備わった。一般に人間は猫を疎遠にする傾向を示して居る。

女三の宮や命婦のおもとの有名な逸話は、程なく解し難い昔語りになって行くかも知れぬ。我々の国でも猫を可愛がり過ぎると、鼠を捕らぬようになるからと称して、あわびの殻の日を重ねて空虚であることを、念頭に置かぬような主人も多くなった。市中には鳶や烏の来訪が絶無となり、轢き潰された鼠の久しく横たわって居るのを見ても、猫の食物の自由にして又豊富なることは想像せられる。猫は我々の愛護なくして、幾らでも生存し得るのである。人と猫との間柄の次第に離して行くのは当然である。