후리가나로 읽는 일본 고전
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ふるさとによするさんか
ふるさとに寄する讃歌
坂口 安吾의 ふるさとに寄する讃歌(ふるさとによするさんか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,184자 · 13화면
そのために、姉は年老いて、少女の叡智を失わなかった。姉は私を信じていた。それ故、私は、姉に会うことを欲しなかった。全て親密さは、風景である私にふさわしくなかった。それは、苦い刺戟を私に残した。私は襤褸であった。人の親密さを、受けとめるに足る弾力は、私の中に已になかった。同じ土地に、姉の病むをききながら、見舞に行くことを、毎日見合わせた。彷徨の行きずりに、ときどき、薬品の香が鼻にまつわった。私は目を閉じて、知らぬ顔をした。私はアイスクリームを食べた。匙を、ながく、しゃぶっていた。
太陽の黒点を、町の新聞が論じていた。
訪れはせぬつもりで、病院の前へ私は来ていた。私は往復した。看護婦が私を見ていた。私は病院へ這入った。姉は出迎えに走り出た。常人と殆んど変りは見えなかった。ただ、死ぬことを心に決めた、実に淋しい白さがあった。田舎から見舞に来た子供達が、丁度帰ったあとだった。たべちらした物の跡が、部屋一面に散乱していた。楽しげな子供達を乗せた汽車が、私の目に勇ましく鉄橋を渡った。子供を楽しく暮させるために、如何なる仮面をも創り出す人だった、私の姉は。姉は子供について語った。