일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まかないのぼう

まかないの棒

黒島 伝治

黒島 伝治의 まかないの棒(まかないのぼう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,538자 · 10화면

아오조라 문고

暫らくたつと、弟を背負って隣家へ遊びに行っていた祖母が帰ってきて、

「まあ、京よ、風邪でも引いたんかいや。――頬冠りだけは取って寝え。」と云った。

が彼は、寝た振りをして動かなかった。

夕方には、山仕事に行っていた父母が帰った。

祖母は、風邪には温いものがいいだろうと云って、夕飯に芋粥を煮た。京一は、芋粥ばかりを食い、他の家族は、麦飯に少しの芋粥を掛けてうまそうに食った。

「飯食う時だけは、その頬冠りを取れえ!」

と、祖母は云ったが、父母は、じろりと彼を見て、放っとけというような顔をした。

二三日、休んでいるうちに、家族には、風邪でないことが明かになった。

二日目の朝、頬冠りを取って顔を洗っていると、祖母は、彼の頭に血がにじんだ跡があるのを見つけた。

「どうしたんどいや。醤油屋で何どあったんかいや!」

父母が毎日のように山仕事に出かけたあとで祖母は彼にきいた。

「いいや。」

彼は、別に何も云わなかった。

五日目の晩に、父は、

「そんなに遊びよったら、ふよごろ(なまけ者のこと)になってしまうぞ!」と云った。

「己らあ、もう醤油屋へは行かんのじゃ。」

京一は、何か悲しいものがこみ上げてきて言葉尻がはっきり云えなかった。