후리가나로 읽는 일본 고전
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ものはかんがえよう
ものは考えよう
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 ものは考えよう(ものはかんがえよう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 1,062자 · 2화면
その新聞でも、このオリンピックのことは、もちろんトップ記事として、大きく出ていたが、その取扱い方がまるでちがっていた。大見出しは「一着紺野(米)二着橋爪(日)三着岡本(伯)日本人選手ずらり」というので、日本人が揃って、一着から三着まで占めたといって、大いに慶賀しているのである。事実この時は、一着アメリカの紺野も、三着ブラジルの岡本も、皆二世だったので、日本国人ではなくても、日本人であったことには間違いがない。
或る一つの事件を、一方では「惜しくも優勝を逸す」と残念がり、他方では「日本人選手ずらり」と慶賀する。両方とも本当のことを言っているのに、これだけ正反対の結果になるところが、大いに興味のある点である。要するにものは考えようなのである。
世界は現在では、非常に狭くなっている。戦国時代の日本では、日本が世界であり、今の一つの県が国であった。そして「主の馬前に死ぬ」ことが終戦前の「天皇陛下のために死ぬ」ことであった。
原子力の世の中になっては、われわれも世界の中の日本人という気持が必要であろう。国家観念も、もちろん大切であるが、いつまでも、甲斐の国や越後の国が、国家であるような考え方でも、一寸困るであろう。