일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わがまち

わが町

織田 作之助

織田 作之助의 わが町(わがまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,869자 · 52화면

아오조라 문고

それから五日経った夜、他吉はなに思ったか、いきなり、

「お前ももう年頃や。悪い虫のつかんうちに、お祖父やんのこれと見込んだ男と結婚しなはれ。気に入るかどないか知らんけど、結婚いうもんは本人が決めるもんと違う。野合にならんように、ちゃんと親同士で話をして、順序踏んでするもんや。明日の朝が見合いいうことに話つけて来たさかい、今晩ははよ寝ときなはれ。」

と、言い、無理矢理君枝を説き伏せた。

翌日はまるでわざとのように雨であった。

「なんでまた、こんな日に見合せんならんねん。」

と、君枝はしょんぼりして、この五日間祖父の云附を守って次郎に会わなかったことがにわかに後悔されたが、他吉は、

「見合いの場所は地下鉄のなかやさかい、濡れんでも良え。」

と、上機嫌で、高下駄をはき、歩きにくそうであった。

ところが難波駅の地下へ降りて行くと、さきに来て地下鉄の改札口で待っていたのは、思いがけぬ次郎で、傍には鶴富組の主人が親代りの意味で附き添っていた。君枝はぼうっとして、次郎が今日の見合いの相手だとは、暫らく信じられなかった。

改札口での挨拶が済むと一しょに階段を降りて行き、次郎と鶴富組の主人は梅田行きの地下鉄に、君枝と他吉は反対の天王寺行きの地下鉄にそれぞれ乗り、簡単に見合いが終った。