후리가나로 읽는 일본 고전
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チェーホフのたんぺんについて
カシタンカ・ねむい 他七篇
神西 清
神西 清의 カシタンカ・ねむい 他七篇(チェーホフのたんぺんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,418자 · 92화면
と名づけたところの、いわゆる八〇年代のロシヤ生活の泥沼だった。「灰色のがらくた」に充満した世界だった。しかも『すぐり』の主人公が言っている通り、――この世の中には自足した幸福人が圧倒的に多いのである。強者の傲慢と懶惰、弱者の無学と畜生暮し、どこを見てもおそろしい貧乏と窮屈、堕落と泥酔、偽善と虚偽ばかり。だのにどの家にも街筋にも、静けさと安らぎが立ちこめていて、五万人の市民のなかに誰ひとり声を大にして抗議する者もない。つまり一切は平穏無事であり、ただ「無言の統計」が抗議しているだけなのだ。……
ではチェーホフは、この「無言の統計」の役割をみずから引受けようというのであるか。発狂したもの何名、酒の消費量いく樽、餓死した子供何名と、ただ帳づらに黙々と記入するだけの仕事――恐らくそれは、手近なところで何かヒューマニズム感覚の漠然たる満足とでもいった報償でもない限りは(しかもチェーホフがそうした漠然たる感覚に甚だ縁遠い人間だったことは明かであるが――)、二十年はおろか三年だって勤め了せる人はないだろう。それは「無言の」統計であるから、実質的に何らかの反作用を期待する「抗議」