일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

カナリヤとしょうじょ

カナリヤと少女

山川 方夫

山川 方夫의 カナリヤと少女(カナリヤとしょうじょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,534자 · 5화면

아오조라 문고

若者の乗った船の遭難は、それから二ヵ月の後であった。洋上の嵐は大きかった。十日ほどして、他の船が、かなりはなれた海上で彼の船の船具の破片を発見した。

少女は、ぼんやりと浜辺に立ち、海をみつめている夜が多くなった。そのまま朝を迎えてしまうこともあった。肩には、いつもカナリヤがとまっていた。

彼をうばった海、あの若者と自分とのあいだに立ちはだかり、横たわって、生きて動いている巨大な海、彼をかくしている壁。――彼女には、もはやその目で会話をかわすべき相手は、そんな海のほかにはなかったのだ。

しかし、海は、彼との距離しか語ってはくれなかった。

ある日、ふと彼女は思った。でも、あの人は、海の向う側にいるのじゃない、海に溶けてしまったのだ。そうだ。あの人は、「海」になってしまったのだ。

そのとき、ふいに海が彼になった。彼が語りかけた。ねえ、おれたちが指切りをした夜、あのとき、おれたちは一つのものになった。どうして、君だけがそこにいるの?

はやく、君もこい。おれたちはいっしょになる約束じゃなかったのか?

さあ。はやく。君も海になってしまえ。おれたちは溶けあい、一つになり、そのおれたちの中をたくさんの魚が泳ぎ、海藻がゆらめく、同じ一つの暗い海になるんだ。