후리가나로 읽는 일본 고전
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カンカンむしさつじんじけん
カンカン虫殺人事件
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 カンカン虫殺人事件(カンカンむしさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,237자 · 21화면
もう検屍も済んだと見えて、警察の一行は引挙げて了い、只五六人の菜ッ葉服が、屍体に噛り付いて泣いている細君らしい女の姿を、惨ましそうに覗き込んでいた。喬介は直ちに屍体に近付くと、遺族に身柄を打明けて、原田喜三郎の検屍を始めた。地味な労働服を着た被害者の屍体は、長い間水浸しになっていたと見えて、四十前後のヒゲ面も、露出された肩も足も、一様にしらはじけて、恐ろしく緊張を欠いた肌一面に、深い擦過傷が、幾つも幾つも遠慮なく付いている。裸けられた胸部には、丁度心臓の真上の処に、細長い穴がぽっかり開いて、その口元には、白い肉片がむしり出ていた。
『メスで突き刺したんだね。これが致命傷なんだよ。』
喬介は私にそう告げ終ると、尚も屍体を調べ続けた。顔面はそれ程引き歪められていると言う方ではないが、只左の顔だけ一面にソバカスの出来ているのが、なんとなく気味悪く思われた。喬介は又喬介で、どう言うつもりかそのソバカスに顔を近付け、御丁寧に調べ廻していた。が、軈て屍体を裏返すと、呆れた様に私を見返った。成る程、屍体の後頭部には鉄の棒で殴り付けた様な穴が、破壊された骨片をむき出して酷らしくぶちぬかれている。