후리가나로 읽는 일본 고전
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
佐々木 邦의 ガラマサどん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,079자 · 202화면
矢張り芸の力ってものは恐ろしい」
「成程。社長は滅多に瞬きをなさいませんな」
「瞬きは神経衰弱の徴候さ」
「図星でございますな。私なぞは至って頻繁です」
「先刻も見ていたが、続けざまにして、それでも間に合わなくなると目を瞑るよ」
「これは/\。悪いところを御覧に入れてしまいましたな」
「ハッハヽヽ」
「しかし魚なんかと違って、人間ですから、絶対に瞬きをしないでいられますまい?」
「無論比較的の話さ。瞬きをしちゃならんとは言わない。しかし人間、一生懸命の時は目を見張っている。精神が緊張していれば瞬きをすることが尠い」
と社長はこれも自慢の一つだ。欠伸を封じた上に瞬きをしないで拝聴しろと仰有るのだから助からない。松本君が何んな顔をしているかと思って、窃っと横目を使ったら、先方も私の顔を見ていた。
「矢張り陣屋をお語りになりますか?」
と太夫さんが社長に訊いた。打ち合せがしてあった。
「うむ。同じやるなら、あれが宜い」
「少しお長くはございませんか?」
「何あに。今日は声がタップリだから」
「へい/\」
「諸君、一谷嫩軍記熊谷陣屋の段を語る」
「はゝあ」
と私達は緊張した。
「社長さんの熊谷は天下一品でございます」