후리가나로 읽는 일본 고전
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ココナットのみ
ココナットの実
夢野 久作
夢野 久作의 ココナットの実(ココナットのみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,448자 · 35화면
「……けれども……けれども……御発明なお姫様は、今朝から、それがお解りになりかけておいでになるので御座います。……お姫様は今朝から、眼にも見えず、心にも聞えない何ものかを探し求めておいでになるので御座います。……で御座いますから、そのようにお淋しいのでございます」
妾は返事の代りに深いため息を一つした。そうして今一度シッカリと眼を閉じて見せた。ハラムのお説教の意味がすきとおるくらいハッキリと妾にわかったから……。
ハラムは毛ムクジャラの両手を胸に押し当てて、黄色いターバンを心持ち前に傾げていた。その青黒い瞳をジイと伏せたまま、洞穴の奥から出るような謙遜した声を響かした。
「……おそれながら私は、今日という今日までの間、運命の神様のお仕事が、お姫様の御身の上に成就致しまするのを、来る日も来る日もお待ち申しておったので御座います。それを楽しみに明け暮れお側にお付き添い申上げておったので御座います。眼に見えぬ運命の神様のお力を借りまして、あの赤岩権六様を、あなた様にお近づけ申し上げましたのも、かく申す私なので御座います。それから、あの共産党の中川さまを、お伽におすすめ致しましたのも、ほかならぬ私めが仕事で御座いまする。