후리가나로 읽는 일본 고전
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ココナットのみ
ココナットの実
夢野 久作
夢野 久作의 ココナットの実(ココナットのみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,448자 · 35화면
そうして……そうして……お姫様は……お姫様は……」
「ホホホホホホ。キットお前一人のものになると云うのでしょう」
ハラムは真赤な上にも真赤になった。眼に泪を一パイに溜めた。口をポカンと開いて、今にも涎の垂れそうな顔をしたが、両手をさし上げたまま床の上にベッタリと、平蜘蛛のようにヒレ伏してしまった。
「もういいもういい。わかったよわかったよ。それよりも早く御飯の支度をして頂戴……お腹がペコペコになって死にそうだから……」
妾のお腹の虫が、フォックス・トロットとワルツをチャンポンに踊っていた。そこへ美しい印度式のライスカレーが一皿分天降ったら、すぐに踊りをやめてしまった。妾はお腹の虫の現金なのに呆れてしまった。それからハラムの御自慢の、冷めたいニンニク水をグラスで二三杯流し込んでやると、虫たちはイヨイヨ安心したらしく、グーグーとイビキをかいて眠り込んでしまった。だから妾もすぐに、寝台の上に這い上って、羽根布団にもぐり込んで寝た。死んだようにグッスリと眠ってしまった。
それから三時頃眼をさまして、羽根布団の中で焼き林檎を喰べていると、いつの間に這入って来たのか、狼が枕元に突立っていた。