일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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シベリヤにちかく

シベリヤに近く

里村 欣三

里村 欣三의 シベリヤに近く(シベリヤにちかく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,803자 · 12화면

아오조라 문고

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空の青い、広漠たる曠野だった。が、もう何処かに秋の気が動いていて、夏草の青い繁みに凋落の衰えが覗われる。白い雲の浮游する平原のはてには、丘陵の起伏がゆるやかなスカイラインを、かっきりと描き出して、土ほこりの強い路が無限の長さと単調さで、青草の茫寞たるはてにまぎれ込んでいた。

乗馬は馬首をならべて、黙々とその蹄鉄のひびきに、岱赭色の土煙をぽかぽかと蹴たてながら忍耐強い歩みを続けていた。

またしても隊長が、日焦けのした赭黒い顔をこちらにむけて、高村に呼びかけた。

「おい、高村! まだ他に面白い話はないか?」

「はッ」

彼は当惑そうに顔をあげて隊長を見た。

「こう毎日毎日、単調な原ッぱを、女気なしに汗臭い輜重車を引きずり廻して暮すんじゃ、面白うないわい」

そして隊長は、ぺっと乾いた唾液を、馬の脊越しに吐き捨てた。

ずっと後れて、土煙りが朦々と青空に立ち罩めて、幾台も幾台もの輜重車が躍ったり、跳ねあがったりして困難な行進をつづけていた。苦力どもの汗みどろな癇癪でのべつにひっぱたかれる馬どもが、死にもの狂いの蹄で土煙を蹴立て、蹴あげて、その土煙から脱れようとして藻掻き廻っていた。