후리가나로 읽는 일본 고전
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ジロリのおんな
ジロリの女
坂口 安吾의 ジロリの女(ジロリのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,597자 · 102화면
それは気品というものだろうか。私は自分が、下素なバカ者であることが、あさましくて、せつなかった。
私は自分が甘ったれているのだろうかと思った。自分が下素でバカ者だ、などゝは、甘ったれていることだ。けれども、私はそれで納得できるわけでもないのである。
私はいっそ衣子とのことを、ヤス子に白状しようかと思った。ヤス子に甘えているわけではないのである。そんなことで高まろうというわけでもない。要するに、何かしないといけないような気がし、圧倒されるからで、それ以外にどういうことでもないのである。
何か奉仕をしなければならぬ。私は夜毎、衣子を訪れるたびに、高価なオクリモノを忘れなかった。それも奉仕だ。衣子はそれを喜ぶ女だからである。けれども、ヤス子に対しては、奉仕する物の心当りがない。はては帰りの道々で、喋る言葉の奉仕すらもできなくなっている始末である。
昼はヤス子に逢い、夜ごとに衣子を訪れた。そして三日の慰安旅行が終って、大浦博士も戻ってきた。
その夕方、私はシラッパクれて、東京駅へ一行を出迎えにでて、やア、私は商用で、旅行にでられませんで、残念致しましたよ、ヤス子さんにも居残って手伝いしてもらいましたよ、捜査の方はいかゞでしたか、手がゝりがありましたか、と言ってやった。