후리가나로 읽는 일본 고전
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
辻村 伊助의 スウィス日記(スウィスにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,275자 · 410화면
カンデルに臨んだホテル・アルペンローゼで御茶を飲む、その間に厚くもない雲は破れて、時々涼しい瞳のような蒼空が仰がれる、そして飛んでもない頭の上に、マッシーフな氷の峰が東に北に表われた、それはタトリスや、リンデルホン Tatlishorn, 2966m.; Rinderhorn, 3457m. の連脈であったろう。この雲の暗い峠路は、夏の旅にゆずって、今日は山麓の撮影に日をくらしてしまった。時々寺の鐘の音が、静かな渓底から響いて来る。
ホテルはいいが亜米利加者が多いから、ディナー・ジャケットこそ着けてはいるが実に厭味だ、女は女で、流行かも知れないが、三段くらいひだのとったスカートで、おつに澄してねり込んで来るのが、亜米利加面がダイヤのブローチよりも鼻につく、並べて見ると、ウェイトレッスの方がよほど上品であるが、いずれにしても、女房ではないから差しつかえは更に無い。兎に角、食堂のやかましいのは事実であって、ニューシャテルもすっかり頭へ上った。いい加減に切りあげて、スモーキングでカフェーを飲んでると、プロプライターの御馳走とあって、村の人達が合唱を始めた。