후리가나로 읽는 일본 고전
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きなだむら
ゼーロン・淡雪 他十一篇
牧野 信一
牧野 信一의 ゼーロン・淡雪 他十一篇(きなだむら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,321자 · 54화면
そして笑ったかとおもうと、その瞬間に笑いの表情は消え失せて、相手の顔色を上眼づかいに憎々しげに盗見しているのだ。
「よろしい、俺が引受けたぞ。」
彼は折々突然に開き直って、いとも鹿爪らしく唸り出すと大業な見得を切って斜めの虚空を睨め尽したが、おそらくその様子は誰の眼にも空々しく「法螺忠」と映るに違いないのだ。
「忠さんが引受けたとなれば、それはもう俺たちは安心だけど、だが――」と松は神妙に眼を伏せて楊枝の先を弄しながら、誰々を抱き込んで一先ず背水の陣を敷き、などと首をひねっていた。法螺忠のそんな大業な見得に接しても至極自然な合槌を打てる松どもも、また自然そうであればあるだけ心底は不真面目と察せられるのだ。彼らは、何か選挙運動に関する思惑でもあるらしかった。柳下杉十郎が再度村会へ乗出そうという計画で、法螺忠やスッポンが運動員を申出たものらしかった。自分たちが当今村人たちから、あらぬ反感を買っているのは反対党の尻おしに依るものである故、当面の雲行を「或る方法で」乗切りさえすれば、飜然として一時に信用は奪い返せるはずだという如き自負に安んじている傾きであるが、彼らへ寄せる村人らの反感はむしろ彼らへの宿命的な憎念に発するものに違いなかった。