일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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チェーホフしろん

チェーホフ試論

神西 清

神西 清의 チェーホフ試論(チェーホフしろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,618자 · 41화면

아오조라 문고

だが彼の照尺ゼロの凝視のなかに見出されるものは、彼がいみじくも「凍原とエスキモー」と名づけたところの、いわゆる八〇年代のロシア生活の泥沼だった。「灰色のがらくた」に充満した世界だった。しかも『すぐり』の主人公が言っているとおり、――この世の中には満足した幸福人が圧倒的に多いのである。強者の傲慢と懶惰、弱者の無学と畜生暮らし、どこを見てもおそろしい貧乏と窮屈、堕落と泥酔、偽善と虚偽ばかり。だのにどの家にも街筋にも、静けさと安らぎが立ちこめていて、五万人の市民のなかに誰ひとり声を大にして抗議する者もない。つまり一切は平穏無事であり、ただの「無言の統計」が抗議しているだけだ。

ではチェーホフは、この「無言の統計」の役割をみずから引受けようというのであるか。発狂したものは何名、酒の消費量いく樽、餓死した子供何名、とただ帖面に黙々と記入するだけの仕事――それは「無言の」統計であるから、実質的には何らかの反作用を期待する「抗議」ですらあり得ない。それは一切の支えを断たれて独り歩きするリアリズムであり、絶対に「公平無私な証人」でありつづけ、いわば人間が一台の自記晴雨計に化することを意味する。