일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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チェーホフしろん

チェーホフ試論

神西 清

神西 清의 チェーホフ試論(チェーホフしろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,618자 · 41화면

아오조라 문고

これは或る夜更け、クリミヤの海岸道を馬車に揺られながら、いきなり言いだした文句で、彼はそう言ったなり不機嫌そうに黙りこんでしまったとメンシコフは書いている。

以上五つの独りごとめいた発言は、だいたい十年にわたって分布しているのだが、実はそのかげには二三人の女性の姿がある。たとえばその一人は、メリホヴォの隣人の娘さんでリーヂア・ミジーノヴァというのが本名だが、手紙ではリーカの愛称で通っている。二人の交際はチェーホフの三十歳ごろから、結婚の前の年まで、十年ほど続いているのだが、そのわりあい初めの一八九四年、リーヂアは声楽の勉強にパリに留学した。その年の秋、チェーホフも医者のすすめで南仏のニースへ転地療養に行っている。あとを追って行くような気持も幾分はあったのではないかと、一応は想像したいところだが、彼がパリへ出かけた形跡は見当らない。パリとニースの間の文通があるきりだ。その中でリーヂアは、チェーホフを冷たいと云って咎めている。チェーホフはそれに答えて、わざわざ言われるまでもない、と自認している。ほかの手紙を見ても、この調子を破るようなものは認められない。