후리가나로 읽는 일본 고전
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トコヨゴヨミ
トコヨゴヨミ
田山 花袋
田山 花袋의 トコヨゴヨミ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,449자 · 38화면
勇吉は今でも其処の生活を振返って考えずには居られなかった。
「何故、あそこから出て来たろう。何故あそこにいなかったろう。あそこ位好いところはなかった。あそこ位自分に適当したところはなかった。……矢張、淋しかったのかなア、世の中に出たかったのかなア。」こんなことを言っては、其処から出て来たことを悔んだ。
妻に向っては、「彼処を出て来たのは、お前にも責任があるよ。お前も出たがっていたからな。」何うかすると、勇吉はこんなことを言ったが、しかし、妻に対して常に多く要求していない彼は、そう深く妻を相手にしようとは思わなかった。妻はまた妻自身の独立した領分を持っていて体と物質との両面か常に勇吉を圧迫していた。
「貴方、何をそんなに考えてばかしいるんですよ。」
こんなことを言っては、勇吉が暗い窓の下で、蒼白い顔をして、神経を昂らせて、鉛筆で手帳に何か書きつけていたりするのを叱るように言った。
勇吉は三日間、雑嚢を肩からかけて村から村へと歩いて行った。自分の村から、二、三十里近くのところまでも出かけて行った。雑嚢の中には、薬が沢山に入っていた。風邪の薬、胃腸の薬、子供の気つけにする薬、ヨードホルム、即効紙などがごたごたと一杯になって入っていた。