후리가나로 읽는 일본 고전
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ドナウげんりゅうこう
ドナウ源流行
斎藤 茂吉
斎藤 茂吉의 ドナウ源流行(ドナウげんりゅうこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,565자 · 44화면
流は直ぐ近くにある。これは Brigach 川である。この流をしばらく下ると Brege 川がこれに合する。ドナウはそこから始まるというのであった。早口で云われたのだが、前に地図で調べて置いたので、若者のいうことが略分かった。若者は出口のところまで来て、流の方を指して呉れた。
なるほど川は直ぐ近くを流れていた。僕はそこの石橋を渡らずに右手に折れて、川に沿うて行った。明月の光は少し蒼味を帯びて、その辺を隈なく照らしているが、流は特に一いろに光って見えている。それは瀬の波から反射してくるのでなく、豊富な急流の面からくる反射であった。川沿の道は林の中に入って、川はしばらく寂しいところをながれた。うすら寒いので、僕は外套の襟を立て、両の隠しに堅くにぎった拳を入れて歩いて行った。深い林が迫って来たとおもうと、水禽が二つばかり水面から飛び立った。僕は驚いたが刹那に気を取直して、こんなことではいかぬ。何の鳥だろう。今ごろ飛んだりするのはと思った。若し僕が、Zigeuner であったら、こんな時にどうするだろうなどともおもった。もうこのあたりの道は、人の往反が全く絶えている。