일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ドーヴィルものがたり

ドーヴィル物語

岡本 かの子

岡本 かの子의 ドーヴィル物語(ドーヴィルものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,723자 · 44화면

아오조라 문고

)果樹園に取巻かれて、土の赤肌をポカンと開けて居るポロ競技場もかすかに見える。眼の前の建築群と建築群との狭い間から斜の光線に掬い上げられ花園のスカートを着けた賭博場の白い建物や、大西洋の水面の切端の遠望が、小田島の向うホテル五階の窓框の高さに止る。プラタナスの並樹で縁取った海岸の散歩道には、もう蟻ほどの大きさに朝の乗馬連が往き来している。その中に人を小馬鹿にした様にカプユルタンの王様が女と一緒に象に乗って居るのが大粒に見える。

疲れが深い眠を引き、先刻ひと寝入りで寝足りた小田島は再びベッドに横になっても眠くはなかった。で、巴里から持って来た社交界雑誌ブウルヴァルジエを展げた。彼は今までこの雑誌を見たこともなかったが巴里の社交界が移動して来た今日のドーヴィルは、この雑誌で研究するに限ると思ったので買って来た。ページを繰ると先ず仏蘭西の自動車王シトロエンが、この地へ大賭博に来て居ること。フランス華族社会切っての伊達者ボニ侯爵がアメリカの金持寡婦の依頼で、この土地で欧洲名門救済協会の組織を協議したこと等の記事が眼につく――だしぬけに部屋の扉が開いた。

――御免なさい。