후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,011자 · 23화면
もう芝居は種切れで、一同兜を脱ぎました。大将なんざ、いい度胸だってんで感服してるんです」
一〇、コルシカ人の急所は大鍋の中に。翌日の午後、コン吉はコルテの町からさまざまな買物を騾馬の背に満載して帰って来た。それと同時に『極楽荘』の内外には大改革が行なわれた。入口にはヴェニス提灯が吊され『極楽荘』の表札の横には、新たに、
タラノ村大集会所
来所大歓迎。
種々新設備あり。
という看板が掲げられた。部屋の片隅には、酒棚と番台を作り、棚の上には火酒、コニャックの類が並べられ、鹿の首は埃を払われ、賞牌は一つ一つ真鍮磨きで磨かれもとの場所におさまった。鱒は――もう喰ってしまったものは仕様がない。それがあった場所には、燻製の鰊が三匹貼りつけられた。卓の上には韮付焼麺麭が山のように盛られ、囲炉裏の大鍋には、サフランの花を入れた肉と野菜のごった煮が煮えあがって、たまらない匂いを村中に振りまいている。玉蜀黍の粥とこのラグウは、コルシカ人ならば十里も先から嗅ぎつけて来るというほどの好物だ。
タヌは番台の前で徳利の酒を出したり入れたりし、コン吉は入口の踏み段に腰を掛け、伊太利小笛を吹いて呼び込みをしていた。