일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ノンシャランどうちゅうき

ノンシャラン道中記

久生 十蘭

久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,011자 · 23화면

아오조라 문고

十町も向うから暗夜に烏の眼玉を射抜こうという腕前です。それからコルシカ特有の匕首を実によく使います。そっとうしろから忍び寄って、これぞと思う生物の肩胛骨のところへ、威勢よくそいつを突き通す。それから、ゆっくり(寝くたばれ!)といってきかせるのです。突き刺された方は、そこで、急いで寝くたばってしまう。千に一度の失敗はないのです。一九二〇年のことでした。私の同僚がやはりこのへんの検査に来た。そこでやむを得ない行きがかりからその部落の族長を、(この溝鼠!)とどなったんだ。その検査官はアルサスの営林大区へ栄転して、間もなくそこで死にました。すると、ちょうどその一周忌にも当ろうという朝、彼の十字架の肩のところに、コルシカの短剣が一本突き刺されてあったということです。つまり、コルシカ人ってのは非常に義理がたいところがあるのですね。五法借りたら五法返す。……ま、そんな工合です。だから、コルシカ人につまらない真似をすると、地球の果てまで逃げ廻ったって無駄です。必ずどこかでやられてしまう。これだけは確かです」

語りつづけているうちに、やがて目の下に、乏しい黒い部落を浮べた小さな丘が見えて来た。