후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,165자 · 24화면
はたちまち一面の銀世界。さすがのタヌも、いまは早や天国の夢も醒め果て、衣裳戸棚の中に避難して、戦後のソンムの村落にも劣らぬ、惨憺たる光景を眺め渡しながら、ただただ溜息をつくばかり。
さればといって、この悪魔の弟子どもを戸外に放つならば、とたんに四方八方へかけ出し、これをかき集める苦労というものは、ほとんど筆紙に尽せぬほど。
しかしながら、これらはまだ、二人の苦役としてはなま優しい部類であって、最も始末に終えないのは、この悪魔どもの餌に対する偏癖であった。
その朝、コン吉がこの島中を跳ね廻って買い集めた肉や菓子や、あるいは野菜や乾物や、――これらはタヌのはなはだ飛躍した手腕によって、お伽噺風の羮となり、童謡風の副皿となったが、八匹の悪魔は、このスウプを瞥見するや否や、
「これは、鳥貝のスウプでない!」と、どなり出した。まず、長男のジャックがどなり、続いて二番目のジャックリイヌが「鳥貝のスウプでない」と金切り声をあげ、三番目がわめき、一番チビの半悪魔までが、「鳥貝のスウプでない!」と拒絶する始末。コン吉とタヌは、王様にしかられた大膳職のように懼れ畏んでスウプの皿を引きさげ、今度は青豌豆のそえ物を付けた、犢の炙肉の皿を差し出したが、これもまた、