후리가나로 읽는 일본 고전
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フシギなおんな
フシギな女
坂口 安吾의 フシギな女(フシギなおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,406자 · 35화면
店をしめてから彼が前掛けのセンタクしているとき、彼女は女中部屋で旦那が売上を計算しているのを見ていた、という。これも泥棒という事実があって、よみがえった観察にすぎない。
「一時半ごろ便所へ行くために階段を下りかけると、下の方から声を殺したような男女の話声がきこえるから、女中部屋をのぞくと、いつのまに来たのか女の敷いた布団の上に男が膝をかかえた姿勢でカベの方を向いてすわっていました。そのとき二人は浅草とか云ったと思います。男の服装はネズミ色のオーバー、ギャバジンの白いズボン、ノーネクタイだった。後姿なので人相ははっきり見きわめませんでしたが、ガッシリした体格で顔は青ぐろ、ほお骨が高く頭の髪の前の方はパーマネントでちぢらしどうも日本人ばなれがして三国人のように思われました」
チラとのぞき見しただけで、男の服装人相だけはよく見たものですなア。自信満々たる断定。恐れ入った眼力である。多分に創作癖があるようだ。自分の眼で観察していたのではなく、後刻、必要にてらし合せて思いだしたり、創作したり、当人はそれを真実と思いこんでいるのかも知れないな。彼は翌朝九時ごろ起きたが、女中部屋に女中も男も姿はなく、フトンはキレイに四ツにたたんであったそうだ。