후리가나로 읽는 일본 고전
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プウルのかたわらで
プウルの傍で
中島 敦의 プウルの傍で(プウルのかたわらで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,843자 · 34화면
丁度、その少し前頃から、彼は不自然な性行為を覚えた。誰に教わったのでもなく、ある晩、床にはいってから、ほんのひょいとした拍子におぼえたのであった。それが何であるかを、はじめ彼は知らなかった。ただ、それは限りない愉楽であった。後にその意味がわかってからも、そして、それを行った後で必ず慚愧と自己嫌悪とに襲われるようになってからも、彼はその誘惑から抜出すことができなかった。時として、彼は昼日中に、往来で、その慾望に対する烈しい衝動を感じることがあった。自然に呼吸がはずみ、関節という関節のあたりで脈がはげしく打った。それと闘う彼の表情は、みにくく、ねじれ歪んだ。そんな時に彼の見上げる夏の空は、ぎらぎらと青く油ぎって堪えがたく眩しかった。彼は図書館で、色々な辞書を持出し、猥褻な意味をもつ字句を引いて、その解を読みながら、ひそかな興奮を感じた。彼は、また、古本屋などで、その方面の、図入りの解説書を熱心に立読みしたりした。それが彼にとって何よりも内心から渇望された知識であるばかりでなく、それについて少しでも多く心得ていることが、彼等の間で優越を示すことにもなるのであった。