일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ボニンとうものがたり

ボニン島物語

久生 十蘭

久生 十蘭의 ボニン島物語(ボニンとうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,772자 · 41화면

아오조라 문고

ペール島のイギリス人やイスパニア人は、土人を妻にして、牛、山羊、鶏などを飼い、山の芋をつくり、珊瑚を採り、甘蔗から絞ったラムという強い酒を飲み、天産に満ち足りて、太古の民のような悠々たる歳月を送っているふうである。

父達の上書を見てから、駒三郎にとって、八丈島の南にあるという無人島が、忘れられぬものになっているせいか、清兵衛の話を聞いていると、島のようすが彷彿と眼蓋の裏に浮んでくる。海岸の白い砂の上で椰子が葉冠をひらいて、斜めに海のほうへ傾いている。羊歯の繁みの中で羊が鳴いている。眼をつぶると、※(「王+毒」の「毋」に代えて「母」、第3水準1-88-16)瑁の甲を剥ぐひと、波の間に沈んで珊瑚を採るひとのすがたが見えるような気がする。

駒三郎の聞きたいのは、父達が島へ残してきたという漁師どものこと、清兵衛や庄吉がその島でどんな暮しをしていたかということなのだが、イギリス人の話ばかりで、いっこうに自分らのことには触れない。話を外らしているようなところもある。それで、駒三郎がたずねてみた。

「清兵衛さん、すると、ずっとその島のイギリス人どもといっしょにいたわけなのかい」