후리가나로 읽는 일본 고전
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ムジナモはっけんものがたり
ムジナモ発見物語り
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 ムジナモ発見物語り(ムジナモはっけんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,205자 · 5화면
「はて、何であろうか」と、早速これを掬い採つて見たら、一向に見慣れぬ一つの水草であつたので、匆々東京に戻つて、すぐ様、大学の植物学教室(当時のいわゆる青長屋)に持ち行き、同室の人々にこの珍物を見せたところ、みな「これは?」と驚いてしまつた。
時の教授矢田部良吉博士が、この植物につき、書物(多分ダーウィンの「インセクチヴホラス・プランツ」であつたろう)の中で、何か思いあたることがあるとて、その書物でその学名を捜してくれたので、そこでそれが世界で有名なアルドロヴァンダ・ベンクローサであることが分つた。
この植物は、植物学上イシモチソウ科に属する著名な食虫植物で、カスパリーやダーウィンなどによつて、詳かに研究されたものであつた。
しかし、この植物は、世界にそう沢山はなく、ただ僅かに欧洲の一部、インドの一部、濠洲の一部にのみ知られていたが、今回意外にもかくわが日本で発見せられたので、ここに新しく一つの産地が殖えたわけだ。その後、さらにシベリア東部の黒竜江の一部にもこれを産することが分かり、遂に世界の産地が飛び飛びに五カ所になつた。
日本では、上記の小岩村での発見後、それが利根川流域の地に産することが明らかとなり、更に大正十四年一月二十日に山城の巨椋池でも見出された。