일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ヤミろんご

ヤミ論語

坂口 安吾

坂口 安吾의 ヤミ論語(ヤミろんご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,308자 · 36화면

아오조라 문고

正常時の正常人の智慧はもう散々の敗北で、子供の智慧におよばないという次第である。

先日、帝人の江口榛一が酔っ払って帰れなくなり、新宿駅前の交番へ泊めてもらって、居合した浮浪児とだき合って一夜をあかしたそうであるが、翌朝帰るときに、浮浪児が、オジサン電車賃ないんだろう、これやるから持ってきな、といって十円くれたそうだ。

江口君大感激して、お前はいゝ子だなア、どうだ、オジチャンの子供にならないか、ウチへこないか、というと、交番の巡査がふきだして「江口さん、浮浪児の五、六人養っておくと、あなたは寝ていて食べられますよ」と言ったそうだ。

子供の方が、どうやら生活力のある御時世である。住むに家なく着る物もない人間が、はるかに余裕ある生活を営んでいる。九ツぐらいの子供が悠々とタバコをお吸いになって、十円めぐんで下さるのである。

然し、これを要するに、ひとたび混乱期にぶつかるや、生活拠点も思想信念も見失い、礼儀も仁義も見失って、子供の原始そのままの生活力や仁愛にも敗北してしまう平常時の訓練や教養というものが、つまり何か大事な心棒が欠けていたのだということ、これを知って出直すことが目下我々への最大な教訓じゃないかと思う。